関東を中心に圧倒的なシェアを誇るのが「今川焼き」だ。江戸時代、神田の今川橋付近で売り出されたことが起源とされるこの呼び名は、東日本のスタンダードとして君臨し続けている。一方、関西や九州で耳にする機会が多いのは「回転焼き」だろう。円形の焼き型を回転させながら作る製法がそのまま名前になった。この二大勢力は、長年にわたり日本の東西を二分してきた。
しかし、単に「関ヶ原」を境に分かれているわけではない。例えば、中部地方や四国の一部では、この二大呼称がモザイク状に入り乱れており、隣り合う市町村でさえ会話が噛み合わない事態が日常的に発生している。