オンワード広内仁の評判と功罪|百貨店アパレル巨頭の栄枯盛衰と現在

オンワード広内仁の評判と功罪|百貨店アパレル巨頭の栄枯盛衰と現在

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取締役会長を退任して名誉顧問となって以降、広内仁氏は公の場に登場する機会を大幅に減らしました。かつてメディアを賑わせた派手な発言や大型買収のニュースから距離を置き、現在は業界の長老・重鎮として静かにその推移を見守っています。

オンワードホールディングス自体は、広内氏の退任後に痛烈な事業整理を実行しました。国内外で数百店舗に及ぶ百貨店売り場の撤退を進め、自社公式オンラインストア「ONWARD CROSSET」の育成と、実店舗でEC商品を試着・購入できるOMO型店舗「ONWARD CROSSET SELECT」への転換を加速。現在では営業利益率の劇的な改善を達成し、見事な復活を遂げています。

皮肉にも、広内氏がかつて築き上げた「23区」や「自由区」といった強固なブランド認知と顧客基盤があったからこそ、現在のデジタルシフトやOMO戦略が実を結んだことも紛れもない事実です。過去の遺産(レガシー)を守ろうとして立ち遅れた時期はあったものの、その遺産そのものが現代のオンワードの最大のキャッシュポイントであり続けています。氏が残した功績は、形を変えて今なお息づいています。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。