夜の街に静かに響く声。終電を逃した駅前や、居酒屋の軒先で交わされる会話は、ここ数年で劇的に変化した。かつては終電後の定番だったタクシーの相乗りや、徒歩での見送り。しかし、今の若者たちはそれを素直に「優しさ」とは受け取らない傾向が強まっている。
都内のIT企業に勤める女性(24)は、「親しくない人に家を知られるのは、住所を教えるのと同じ。どれだけ親切そうに見えても、きっぱり断るのが今のスタンダード」と語る。親切心が時としてストーカー行為や犯罪の呼び水になりかねない時代、若者たちの警戒レベルはかつてないほど高い。