山寺宏一は1961年生まれ、俳優・声優・タレントとして幅広く活動する日本の声優界を代表する存在の一人である。『新世紀エヴァンゲリオン』の加持リョウジ、『カウボーイビバップ』のスパイク・スピーゲル、ディズニー作品のドナルドダック日本語版など、担当してきた役柄は数百に及ぶとされる。その芸域の広さから「七色の声を持つ男」とも称され、バラエティ番組や情報番組のナレーションでも欠かせない存在となっている。
アンパンマンシリーズとの関わりでいえば、山寺は劇場版作品のゲストキャラクターや、やなせたかし原作に基づく関連企画で声を当てた記録が複数確認できる。やなせたかしが2013年に逝去した後も、作品の世界観を支える声優陣の一人として出演を重ねてきた。ただし、テレビシリーズのレギュラーとしてアンパンマン役を務めた事実はなく、この点が「降板」という表現の誤用を生む土壌になっている。