まず結論から整理する。うみがたり(正式名称:新潟県上越市立水族博物館)は、日本海側でも有数のシロイルカ(ベルーガ)展示施設として知られ、2018年のリニューアル以降「シロイルカのショー」を目玉コンテンツとしてきた。しかし2026年から2026年にかけて、施設は展示の重心を徐々に「観察型・学習型」へと移している。
公式発表および報道各社の取材によると、2026年時点で複数のシロイルカがバックヤードでの健康管理・繁殖研究を優先する体制に移行しており、一般来館者が常時すべての個体を観覧できるわけではない。これは「展示中止」ではなく、飼育個体の体調や年齢に配慮した運用の見直しという位置づけである。運営サイドは「来館者に生き物の尊厳を伝える」というリニューアル当初からの理念に立ち返ったと説明している。
この方針転換の背景には、国内の水族館全体に及ぶ動物福祉(アニマルウェルフェア)の潮流がある。2026年以降、日本動物園水族館協会(JAZA)加盟施設では、海獣類の飼育環境とショー内容の見直しが段階的に進められてきた。うみがたりもその例外ではなく、ショー偏重から飼育・研究・教育のバランスへと舵を切った格好だ。