ここからは、実際にネット上に残された声を分類しながら、現場目線でそのリアルを検証していく。5chやX(旧Twitter)、知恵袋の書き込みを時系列で追うと、注目度が高まった初期は賞賛や応援が中心だったが、活動量が減少した時期を境に、心配や憶測の割合が増加する傾向が確認できる。特に2026年夏から秋にかけては、根拠不明の「目撃情報」が複数投稿され、それが二次拡散されるケースが目立った。
しかし、これらの目撃情報のほとんどは、場所や日時の特定ができず、裏付けが取れていない。報道各社の取材データと照合しても、裏の取れた情報はごく一部に限られる。現場の感覚として言えるのは、「ネット上の熱量」と「実際に確認できる事実」の間には、常に大きな隔たりがあるということだ。この隔たりを埋めずに記事を書けば、読者の不安をいたずらに煽るだけのコンテンツになってしまう。本稿が公式発表や報道データを重視する理由はここにある。