セゾングループの解体や再編を経て、ブランドの舵取りは1989年に設立された株式会社良品計画へと引き継がれた。百貨店の一角を飾る企画から、独立した企業としての歩みが始まったのだ。衣料品からスタートした商品は、次第に家具や食器、家電製品などのインテリア・生活雑貨全般、さらには食品や住まいに至るまで領域を広げていく。
この成長を支えたのは、極限まで無駄を削ぎ落とす独自の哲学である。単に製品を作るのではなく、生活者の「感じ良い暮らし」を提案する姿勢は、日本国内にとどまらずアジアや欧米でも高い評価を獲得した。独自の企業歴史・ブランド戦略を徹底的に追及することで、良品計画は時代や国境を超えて機能するライフスタイル基盤を作り上げたのである。