日本のプロ野球には長年、派閥や学閥、そして「〇〇ファミリー」といった前時代的な縦社会がはびこっていた。指導者の言うことは絶対であり、疑問を挟む余地などない。そんな閉塞感に風穴を開けたのが彼らだ。年齢や実績に関係なく、誰もが対等に意見を交わす。160キロを超える剛速球を投げる若手が、メジャーの第一線で戦う山本に「そのリリースの感覚はどうなっているのか」と直球で問いかける光景が日常茶飯事なのだ。
この風通しの良さこそが、若手の急成長を促す最大の触媒となっている。先輩の顔色をうかがう無駄な時間は一切ない。あるのは、どうすればもっと速い球が投げられるか、どうすれば打者を圧倒できるかという純粋な探求心だけだ。