猫の歯茎が赤いのは放置Ng!愛猫の口元に潜む激痛と抜歯の危機

猫の歯茎が赤いのは放置Ng!愛猫の口元に潜む激痛と抜歯の危機

猫の歯茎が赤いのは放置Ng!愛猫の口元に潜む激痛と抜歯の危機に関する主要なデータを詳しく解説いたします。

愛猫の口元をめくった際、健康な歯茎であればきれいな薄ピンク色をしています。そこに一本の赤いラインや、全体的な赤紫色、あるいはただれが見られる場合、口腔内で細菌感染や異常な免疫反応が起きている証拠です。主な原因として次の4つの疾患が挙げられます。

1. 可逆的な初期段階である「猫の歯肉炎」

歯と歯茎の境界周辺にプラーク(歯垢)が付着し、細菌が増殖することで歯肉に炎症が起きた状態です。この段階であれば、適切な歯石除去やブラッシングケアによって健康な状態へ戻すことが可能です。しかし、猫の唾液はアルカリ性に傾いているため、歯垢がわずか3〜5日で硬い歯石へと変化する特徴があります。歯石の表面はザラザラしており、さらなる細菌の温床となります。

2. 骨まで破壊が進む「猫の歯周病原因」と深層リスク

歯肉炎を放置すると、炎症は歯肉の奥深くにある歯根膜や歯槽骨(歯を支える骨)へと波及し、本格的な歯周病へと移行します。猫の歯周病原因の根幹は、歯周ポケット内部に潜む嫌気性細菌の毒素です。これによって歯茎の腫れ出血が常態化し、歯槽骨が溶けて歯がグラグラになり、最悪の場合は下顎骨の骨折や、目の下が腫れて膿が出る根尖周囲膿瘍(外歯瘻)を引き起こします。

3. 難病指定レベルの激痛を伴う「猫の難治性口内炎」

通常の歯肉炎の域を超え、口峡部(喉の奥、喉頭付近の両脇)まで粘膜が真っ赤に腫れ上がり、ラズベリー状にただれて激痛を走らせる病態です。自己免疫の過剰応答に加え、猫カリシウイルス感染症や猫白血病ウイルス(FeLV)、猫免疫不全ウイルス(FIV)などの基礎感染が複雑に関与しているケースが目立ちます。口を開けるだけで叫ぶような痛みが走るため、生活の質(QOL)を著しく損ないます。

4. 猫特有の歯が溶ける奇病「破歯細胞性吸収病巣(FORL)」

歯を壊す細胞が異常活性化し、歯の根元やエナメル質が侵食されて溶けていく病気です。溶けた部分を埋めるように歯肉が赤く盛り上がり、歯の上に覆いかぶさるように見えるのが特徴です。神経が露出するため極めて強い痛みを伴いますが、外見からは単に歯茎が少し腫れているだけに見えるケースが多く、見落とされやすい盲点といえます。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。