インターネットの検索窓で「EXILE 社長」と打ち込む多くのユーザーが抱く最大の疑問は、「現在、実際にトップに立っている人物は誰なのか」という点です。結論から言えば、現在のLDH JAPANを率いているのは、グループの生みの親であるEXILE HIRO(五十嵐広行)本人にほかなりません。
HIROの公式プロフィールおよび法人登記情報によると、現在のEXILE HIRO 役職は「代表取締役会長兼社長CEO兼CCO」という、経営とクリエイティブの最高責任者を一手に引き受ける極めて強力なポジションにあります。しかし、彼はかつて2017年1月に代表取締役社長の座を退き、会長職および世界展開を担う「LDH WORLD」のチーフ・クリエイティブ・オフィサーへとシフトしていました。
では、なぜ一度は経営の第一線を後進に譲ったカリスマが、2026年9月25日付で再び代表取締役社長へと復帰したのでしょうか。関係者の証言や当時の公式発表資料を総合すると、その背景には「現場直結の意思決定スピードの回復」と「グローバル戦略の再定義」という2つの切実な要請が存在していました。
2026年から世界を襲ったパンデミックは、巨大ドームツアーや大規模興行を事業の柱としていたLDHの収益構造に甚大な打撃を与えました。ライブ活動の制限が解かれ、急速にデジタル配信や海外進出が加速する激動のフェーズにおいて、専門経営者による管理型の組織運営では、時代の激しい潮流に即応しきれない局面が生じていたとされます。
当時のインタビューやメディア取材において、HIROは「自分たちが本来持っていた泥臭い現場感と情熱、そしてリスクを恐れずに挑戦するベンチャースピリットを取り戻す」と語っています。創業者自らが再び最前線に立ち、アーティストやスタッフと同じ目線で陣頭指揮を執ることこそが、急変する市場を生き抜く唯一の解であると判断されたわけです。