青山和弘氏の足跡を振り返ると、日本のテレビジャーナリズムにおける典型的なエリートコースを歩んできたことが分かります。1968年千葉県生まれの同氏は、東京大学文学部社会心理学科を卒業後、1992年に日本テレビ放送網に入社しました。
入社後は一貫して報道畑を歩み、警視庁担当の社会部記者を経て政治部へ配属。第1次安倍政権から福田、麻生、そして民主党政権への政権交代期、さらには第2次安倍政権の長期政権に至る激動の永田町を最前線で取材し続けました。首相官邸キャップや野党キャップを歴任し、政治家本人への直接食い込み取材による特ダネを連発。その分析力と明快な語り口から、同局を代表する政治解説者としての地位を確立しました。
しかし、2018年のハラスメント報道による総務局異動から約3年が経過した2026年8月31日、青山氏は日本テレビを退職。翌9月1日付で「政治ジャーナリスト」を名乗り、フリーランスとしての活動を開始しました。局内での復権が極めて困難である状況を踏まえ、自らの持つ政治取材人脈を民間の言論空間で活かす道を選んだ形です。