標高2,307mという日本一の高地に位置する横手山・渋峠スキー場。一般的な本州のスキー場が3月下旬から4月上旬にかけてクローズする中、なぜ同スキー場は5月下旬まで営業を続けられるのか、その理由は地形と気象条件の特異性にあります。
志賀高原エリアの最深部に位置する横手山は、真冬にはマイナス15度からマイナス20度近くまで気温が下がります。この極低温環境によって降った雪は水分が極めて少なく、サラサラのドライパウダーとして山肌に分厚く蓄積されます。さらに、山頂付近の気圧と冷涼な空気は春先になっても雪の融解スピードを大幅に遅らせるため、平地で初夏のような陽気が訪れる時期でも、ゲレンデには十分な積雪が維持されます。
横手山渋峠スキー場 積雪情報の推移を見ると、ハイシーズンには300cmを超える積雪を記録し、4月後半の横手山渋峠スキー場 春スキー GW営業期であっても150cm〜200cm前後の豊富な雪量が残る年が大半です。5月に入ると雪質は春特有のザラメ雪(コーンスノー)へと変化しますが、早朝の締まったバーンでは爽快なカービングターンが楽しめます。「5月下旬まで天然雪で滑れる」という噂は誇張ではなく、圧倒的な標高差がもたらす確固たる自然の恩恵です。