受験生や保護者が最も気をもむポイントの一つが、ネット上で散見される「Fラン」というレッテルです。大手予備校の最新入試難易度データ(河合塾・東進等)によると、日本経済大学の偏差値は35.0〜38.0、学科や入試方式によってはBF(ボーダーフリー)と判定されるケースが見られます。ペーパーテストの難度という指標だけで機械的に測れば、いわゆる「入りやすい大学」に分類されるのは事実です。
しかし、大学関係者や教育ジャーナリストの間では、日本経済大学を単純な偏差値序列だけで評価するのは実態を見誤ると指摘されています。その最大の理由は、同大学が長年推し進めてきた「実学・専門特化型教育」への大胆な舵切りです。筆記試験の点数よりも、面接や総合型選抜(旧AO入試)を通じて「何を学びたいか」「将来どの業界で生きていくか」という目的意識を重視する選抜方針を採用しているため、ペーパー偏差値が低めに出やすい構造的な背景が存在します。
かつてのように「大卒資格を得るためだけに漠然と通う場所」ではなく、明確なキャリア目標を持った層がピンポイントで志望するケースが増加しており、ネット上の旧態依然としたFラン論争と現場の実態には明らかな乖離が生じています。