チケット販売スケジュールは通常、「FC先行(ファンクラブ先行) ⇒ プレイガイド最速先行 ⇒ プレイガイド一般先行 ⇒ 一般発売」という厳格な序列に従って段階的に進行します。それぞれのステージには明確な役割分担と割り当て割合(枠のサイズ)が存在しており、そのパワーバランスを把握しておくことが戦略立案の第一歩となります。
ファンクラブ先行との決定的な差異
アーティスト主催の興行において、最も優遇されるのは当然ながら年会費や月会費を支払っている公式ファンクラブ会員です。ホールやアリーナ公演の場合、総座席数の50〜80%前後がFC先行枠として消費されるケースが珍しくありません。ステージ最前列やアリーナ中央ブロックといった「プレミアムな鑑賞体験」は、まずFC会員へ還元されるのが業界の通例です。
しかし、FC会員であってもドーム規模の超人気公演では落選(いわゆる「全落ち」)が多発します。そこで第2陣の砦として機能するのがプレイガイド先行です。FC先行との最大の違いは「非会員でもエントリーできるアクセスの広さ」にありますが、その代償として「割り当て席数の減少」と「応募者数の爆発的な増加」が起こり、競争の力学が変化します。
一般発売との決定的な差異
プレイガイド先行と一般発売を同列に考えているユーザーも見受けられますが、その実態は天と地ほどの差があります。一般発売は先行販売の未入金分や、舞台機構・音響機材のレイアウト確定後に捻出された「最終残席」を売り出す場であることが多く、総座席数に対する比率はわずか数パーセント未満に過ぎません。
また、一般発売は土曜や日曜の午前10時に一斉スタートする「先着順」が主流であり、チケット販売サイトのトラフィックが極限まで集中します。どれほど通信環境を整えても画面が真っ白なまま数分で「予定枚数終了」の文字を突きつけられるのが現実です。これに対し、プレイガイド先行は事前に抽選枠へ滑り込めるため、精神的・時間的コストの観点からも絶対にスルーしてはならない関門といえます。