基本的な原理は共通しているものの、メンテナンス性や機械室のレイアウトは各メーカーの設計哲学によって微妙に異なります。自宅の機種に応じたアプローチを把握することが、最短で原因を突き止めるカギとなります。
まず、高効率な内部容積拡大に定評があるパナソニック冷蔵庫ドレンホース場所についてです。同社製の中・大型モデル(トップユニット方式など)では、最上段にコンプレッサーが配置されているタイプと、従来通り最下部に機械室を置くタイプが存在します。一般的な下部機械室モデルでは、背面下部の金属または樹脂製パネルをプラスドライバーで取り外すと、黒いドレンパンとそこへ斜めに差し込まれた蛇腹状またはゴム製の短いホースが確認できます。最上段コンプレッサー型の場合、背面外側には露出せず、背部キャビネットの内壁に配管が完全に埋設されているケースも少なくありません。
続いて、修理依頼の相談件数でも現場報告が目立つ日立冷蔵庫水漏れ修理の要所です。「真空チルド」や「まるごとチルド」などを搭載した日立の主力機は、背面下部に頑丈なバックカバーがビス留めされています。カバーを外すと、凝縮器用ファンモーターの脇に排水ホースの出口が蒸発皿に向けて下りているのが視認できます。日立製は防虫や防臭を目的とした「逆流防止弁(ゴム製のフラップ)」がホース先端に取り付けられている機種が多く、この小さな弁にゼリー状の汚れが引っかかることで詰まりを誘発しやすい傾向が見られます。
最後に、静音性と使い勝手で根強い支持を集める三菱冷蔵庫排水経路の確認です。三菱電機のモデルは底面からの放熱設計が緻密であり、蒸発皿が機械室の奥深く、あるいは下部フロントグリル(脚カバー)側からスライドさせて引き出せる構造を採用している年式が存在します。背面のパネルを外せば排水ホースの末端は見えますが、手を入れるスペースがタイトなため、無理に引っ張るとジョイント部が外れて復旧困難になるリスクがあります。各社ともに取扱説明書の「お手入れ」「故障かな?と思ったら」の項目には、安全性の観点から蒸発皿の確認手順のみを記載し、ホース自体の解体手順を伏せていることが大半です。