「ツナ」と聞くと多くの方がマグロの赤身を連想しがちですが、ツナの英語の意味(Tuna)はスズキ目サバ科マグロ属に属する魚全般、さらには広義においてカツオ属の魚までを含む学術的・商業的な総称です。つまり、英語圏においてカツオは明確に「ツナ」の仲間として分類されています。
日本国内で流通しているツナ缶の原材料表示を確認すると、主に以下の3種類の魚が用途や価格帯に応じて使い分けられています。
- ビンナガマグロ(ビンチョウマグロ):別名「ホワイトミート」と呼ばれ、肉質が白く上品で柔らかいのが特徴。ツナ缶原料の中でも最高級品と位置づけられます。
- キハダマグロ:淡いピンク色をした「ライトミート」の代表格。身が引き締まっており、程よい脂のりと癖のない味わいでサラダや炒め物に広く重宝されます。
- カツオ(勝男・鰹):こちらも「ライトミート」に分類されます。マグロに比べて魚本来のしっかりとした旨味とコクがあり、出汁文化の根強い日本人の舌に馴染みやすい風味が特徴です。
スーパーの店頭で安価に販売されている「ライトツナ」の多くは、実はキハダマグロやカツオを原料としています。マグロとカツオの違いによって、出汁の出方や料理に加えたときのコクが大きく変わるため、缶詰の裏面にある「原材料名」を確認する習慣をつけると料理の仕上がりが格段に向上します。