「たけし軍団は師匠に見捨てられたのではないか」――ネット上やSNSでは当時、このような冷淡な憶測が飛び交いました。しかし、一次資料や関係者の証言を丹念に追っていくと、実態は大きく異なります。
ビートたけし氏は自著や特番インタビューの中で、「オイラがいなくなっても、あいつらが自分で飯を食えるように会社(オフィス北野の権利や看板)を残した」という趣旨の発言を度々残しています。巨額の映画製作費やスタッフの生活費を背負い続ける重圧から降り、一クリエイターとして晩節を全うしたいという個人的な切実さが独立の根底にありました。
一方、つまみ枝豆社長やガダルカナル・タカ氏もメディア出演の際、「師匠に対する恨みなどは微塵もない」「今でも殿(たけし氏)は一生の師匠」と公言しています。仕事上の契約関係は解消されたものの、私的な領域における師弟関係と敬意は現在も保たれているのが実態です。