阿部寛の魅力を語る上で外せないのが、単なる高身長にとどまらない徹底した肉体管理と筋肉美です。公称体重は約75kg〜80kg前後とされていますが、役柄に応じて増減量を繰り返し、常にベストなコンディションを創出しています。
その極致が発揮されたのが、映画『テルマエ・ロマエ』(2012年)の古代ローマ人・ルシウス役です。彫りの深い顔立ちに加え、古代ローマの屈強な男たちに混ざっても見劣りしないよう、徹底したウエイトトレーニングと食事制限を敢行。隆起した大胸筋や割れた腹筋を披露し、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞するなど、体躯そのものが映画の説得力となることを証明しました。
また、大ヒットドラマ『ドラゴン桜』で見せた弁護士・桜木建二役では、黒のスーツを隙なく着こなすスタイルの良さが、迷える高校生たちを一喝する威圧感と包容力を生み出しました。過剰に誇張することなく、スッと立つだけで画面の空気を引き締める存在感は、長年のフィジカルトレーニングと俳優としての覚悟が結実した結果です。
ちなみに、阿部寛の活動を語る上でネット上で絶大な人気を誇るのが、所属事務所の「阿部寛のホームページ」です。90年代の黎明期を思わせる超軽量なHTML設計で知られ、どんな通信環境でも瞬時に表示されることから「通信速度のベンチマーク」として親しまれています。この飾らない公式サイトに掲載された「189cm」の文字もまた、過度な虚飾を排した阿部寛の実直な人柄を象徴しています。