事件の発端の多くは、X(旧Twitter)やTelegramなどのSNS上に投稿された「海外リゾートでの簡単なデータ入力」「月収100万円以上・渡航費全額支給」といった求人情報です。日本国内で経済的困窮や借金を抱えた20代〜30代の若者が、甘い言葉を信じてカンボジアへと渡航しました。
しかし、現地空港に到着した瞬間から運命は暗転します。出迎えた現地の案内役によって即座にパスポートとスマートフォンを没収され、シアヌークビルや首都プノンペンのアジトへ直行。そこで待っていたのは、外部との連絡を遮断された過酷な監禁生活でした。
施設内では詐欺のマニュアルが手渡され、1日12時間以上にわたり日本国内へ電話をかけ続けるノルマが課されます。目標未達者や逃走を企てた者には、暴力団関係者や外国人警備員による激しい暴行、電気ショック、さらには「他の犯罪組織への転売」という苛烈な制裁が科されていました。被害者の保護要請や現地日本大使館へのSOSを発端として、カンボジア警察の特殊部隊が施設を急襲。2026年から2026年にかけて複数回にわたる大規模摘発が実行され、拘束された数十名規模の日本人がチャーター機などで日本へ強制送還・一斉逮捕される事態へと発展しました。