今場所の優勝争いは、中盤から単独トップが目まぐるしく入れ替わる歴史的な混戦となりました。その中で見事に幕内最高優勝の栄冠を勝ち取ったのは、初日から鋭い出足とブレない体幹で白星を積み重ねた実力派力士です。千秋楽の結びの一番では、館内のボルテージが最高潮に達する中、立ち合いの鋭い踏み込みから一気に前に出る会心の相撲を披露。重圧に打ち勝つ堂々たる取り口で勝利を収めました。
土俵下でのインタビューにおいて、優勝力士は時折声を詰まらせながら「支えてくれた部屋の親方や仲間、そしてファンの声援があったからこそ、土俵際で足が残った」と率直な胸中を吐露。公の場で見せた安堵と歓喜が入り混じる表情のニュアンスは、過酷な15日間のプレッシャーがいかに凄まじいものであったかを物語っています。
激戦を制した勝者には、賜杯授与式にて天皇賜杯をはじめとする数々の優勝旗・トロフィーが授与され、館内からは惜しみない拍手と「おめでとう!」という歓声が降り注ぎました。