インターネットの検索窓には「小5行方不明見つかった」「行方不明小5無事」といったワードが連日大量に打ち込まれました。一部のまとめサイトやSNS投稿では「無事に保護されて病院に搬送」「命に別状なし」といった出所不明の誤情報が急速に拡散し、家族や関係者の心痛をよそに事実無根の希望的言説が一人歩きする事態を招きました。
しかし、警察発表が明らかにした現実は極めて過酷でした。児童が発見された場所は、送迎場所から北東に数キロメートル離れた南丹市内の山林深くの急峻なエリアです。発見時、児童に意識はなく、現場に駆けつけた救急隊と検視官によってその場で死亡が確認されました。外見上、直ちに致命傷と断定できる激しい外傷は見当たらなかったものの、長期間にわたる低体温や極限の飢え、環境要因が重なったものと推定されています。
「無事に見つかった」という誤情報の震源地を辿ると、山中でランリュックが発見された速報がネットニュースの見出しとして流れた際、ユーザーが「リュック発見」を「児童本人発見・無事保護」と曲解して拡散した形跡が確認できます。現場記者会見において警察幹部は、「発見された事実のみを切り取った不正確な情報拡散は、捜査を混乱させるだけでなく、ご遺族に計り知れない打撃を与える」と異例の苦言を呈しました。