妊娠の週数計算は、世界保健機関(WHO)および日本産科婦人科学会の基準により、最終生理の開始日を「妊娠0週0日」として起算します。そのため、実際に卵子と精子が受精するのは「妊娠2週0日前後(排卵期)」であり、受精卵が細胞分裂を繰り返しながら卵管を通り、子宮内膜に潜り込む着床が完了するのは「妊娠3週目後半(排卵から約7〜10日後)」となります。
この着床が成立した瞬間から、母体の胎盤のもととなる絨毛組織よりhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)という特有のホルモンが分泌され始めます。このhCGホルモンが卵巣の黄体を刺激し、女性ホルモンであるプロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌を維持させます。したがって、医学的な観点で「最も早い妊娠初期症状(いわゆる妊娠超初期症状)」が現れる可能性があるのは、早くても妊娠3週目後半(生理予定日の数日前)ということになります。
妊娠3週から4週にかけて体内で生じる主な変化は以下の通りです。
まず妊娠3週では、受精卵が子宮内膜の血管を侵入しながら着床するため、ごくわずかな出血(着床出血)や、子宮内膜の局所的な炎症反応による下腹部の違和感が生じることがあります。続く妊娠4週に入ると、本来訪れるはずの月経が停止し、血中および尿中のhCG濃度が急上昇します。これにより自律神経のバランスが変動し、強い倦怠感や微熱感、嗅覚の変化といった初期兆候が徐々に表層化してきます。