ネット上の過熱ぶりとは裏腹に、当の麻生太郎氏本人はこのエピソードをどのように捉えていたのでしょうか。テレビ番組の特番やメディアの単独取材において、麻生氏は幾度となくこの件について直撃取材を受けています。
全国放送の討論バラエティ番組『太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中。』をはじめとするメディアの現場で、麻生氏は「あれは羽田空港で誰かが置いていた雑誌か本を手に取って、ペラペラとめくった程度」「読んだうちに入らない」と明確に述べています。つまり、ストーリーを能動的に追っていた「熱心な愛読者」ではなく、移動の合間にたまたま手元にあった紙面を流し見したに過ぎないというのが客観的な事実でした。
活字・漫画を問わず膨大な活字量を日々インプットする習慣を持つ同氏にとって、視界に入った刊行物を無意識にパラパラとめくる行為は日常の風景でした。しかし、ネット上では「実は第1巻から熟読しているのではないか」「水銀燈推しに違いない」といった過剰な脚色が加わり、事実とフィクションの境界線が急速に溶け合っていったのです。