ネット上では「自然を破壊してメガソーラーにするのは言語道断」「強欲な業者の仕業」といった感情的な批判がしばしば見られます。しかし、事業再生と地域保全の現場視点から見ると、物事はそれほど単純ではありません。ここに一般にはあまり知られていない業界の構造的盲点が存在します。
破綻したゴルフ場が最も恐れるのは、買い手がつかずに管理放棄地(廃墟化)となる事態です。ゴルフ場は人工的な手入れによって成り立っているため、数年放置されるだけで排水設備が詰まり、大雨による土砂崩れや隣接農地への土砂流出を引き起こします。さらにイノシシやシカなど害獣の温床となり、地元自治体にとって深刻な防災上の脅威となるのです。
行政や地権者にとって、事業者が名乗りを上げてメガソーラーとして再開発することは、放置リスクを未然に防ぎ、固定資産税の納税主体を確保するための現実的な防衛策という側面がありました。感情論としては寂寥感を禁じ得ないものの、無責任な放置を回避するための経済的帰結であったという事実は見逃せません。
【プロの結論】ゴルフ場会員権の保有・購入で見送るべき条件
白帆カントリークラブの事例から導き出される、現代のゴルファーが会員権を選ぶ際に「見送るべきリスク条件」は以下の3点に集約されます。
- 親会社の財務基盤が不透明な単独コース:全国チェーンや強固な親会社を持たず、預託金償還の原資を開示できない単体運営のコースは、世代交代時の会員離脱に耐えられません。
- プレーフィの過度なダンピングを行っているコース:ビジター料金を極端に下げて客数を稼いでいるゴルフ場は、コース管理費が削られ、最終局面を迎えている兆候です。
- 立地が平坦で広大な遊休地を抱えるコース:皮肉なことに、アクセスの悪さと広大な平坦地を併せ持つコースほど、再生可能エネルギーや物流施設への「転用適地」とみなされ、事業廃止の標的になりやすい傾向があります。