ボストンの名門プレップスクール(私立高校)「ベアード校」に通うチャーリー・シムズ(クリス・オドネル)は、裕福な家庭の子弟が集まる校内で、奨学金を得て学ぶ勤勉な苦学生です。クリスマス休暇に故郷のオレゴンへ帰る旅費を稼ぐため、彼は感謝祭の連休中に高齢の退役軍人の世話をするアルバイトを引き受けます。
チャーリーが出会ったのは、かつてベトナム戦争で活躍したものの、自身の過失による事故で視力を失った元陸軍中佐フランク・スレード(アル・パチーノ)。毒舌で傲慢、周囲への怒りを撒き散らすフランクは、親族が留守にする隙を突いてチャーリーを強引に連れ出し、ニューヨークへの豪遊旅行を敢行します。高級ホテル「ウォルドルフ=アストリア」に宿泊し、最高級のスーツを仕立て、高級レストランで美食を堪能するフランク。しかし、その華やかな旅路の裏には、人生の最後に贅沢を極めたあと、自ら命を絶つというあまりに悲劇的な計画が隠されていました。
一方のチャーリーもまた、校内で起きた校長へのいたずら事件を目撃したことで、犯人を密告して名門大学への推薦状を得るか、沈黙を守って退学処分を受けるかという過酷な二者択一を迫られていました。ニューヨークのスイートルームで軍服を身にまとい、銃口を自らに向けようとするフランクを、チャーリーは必死の思いで制止します。「あなたには生きる価値がある」と泣き叫びながらすがる青年の純粋な魂に触れ、中佐は再び生きる希望を取り戻しました。
物語のクライマックスとなる学校の公開審問会では、窮地に立たされたチャーリーを救うためフランクが突如壇上に登場。偽善に満ちた教育方針を痛烈に批判する伝説の演説を放ち、全校生徒の熱狂的な支持を集めてチャーリーの無罪放免を勝ち取ります。孤独だった二人が真の絆を結び、それぞれの日常へと前を向いて歩み出す姿を描き、物語は深い余韻とともに幕を閉じます。