言葉の成り立ちから哲学・精神分析の系譜をたどると、エロスとは単なる性的な興奮ではなく、「何かを生み出し、他者や世界と深く繋がりたいという強烈な生命力そのもの」であることがわかります。
仕事で新たなプロジェクトを立ち上げる熱意、困難な学問を追究する知的好奇心、心を揺さぶる芸術作品の制作など、人間が前進しようとするあらゆる場面でエロスは駆動しています。
消費的な快楽ばかりが手軽に手に入る環境下だからこそ、自分自身の内側にある「不完全さを認め、より高みを目指す情熱としてのエロス」に自覚的であることが、充実した生を送るための確かな指針となります。