「五十嵐淳子は病気だったという噂は本当なのか」——この疑問に対する結論から言えば、彼女が過去に重篤な疾患を患っていた事実はありません。芸能記者が過去50年分の芸能データベースおよび各紙のアーカイブ報道を精査したところ、五十嵐淳子さんの入院歴や手術、療養生活を裏付けるスクープや公式発表は一度も確認されませんでした。
それにもかかわらず、なぜ検索エンジンで「五十嵐淳子 病気 理由」や「五十嵐淳子 がんの噂」といった不穏な単語が結合して検索され続けるのか。取材班の分析によると、そこには主に3つの要因が絡み合っています。
第1の要因は、同年代の昭和を彩った名女優たちが次々と病に倒れ、訃報や闘病記が報じられる過程で起きた「記憶の混同」です。昭和40〜50年代に青春スターとして活躍した同世代の俳優ががんなどの重病を公表するたび、同時代にメディアから姿を消していた五十嵐さんにも「彼女も病気なのではないか」という連想が働き、検索行動が誘発されてきました。
第2の要因は、2009年に発生した長男の不祥事を受けた際、夫妻が受けた極度の精神的ストレスです。当時、夫の中村雅俊さんが涙ながらに開いた緊急謝罪会見は社会的に大きな衝撃を与えました。この際、母親である五十嵐淳子さんが表舞台に出ず、自宅で憔悴していると報じられたことから、一部週刊誌やネット掲示板で「心労から倒れて緊急入院したのではないか」という根拠のない尾ひれがつき、それがデジタルタトゥーのように残り続けている側面があります。
第3の要因は、後述するモデルでタレントの娘・中村里砂さんのブレイクに伴い、中村里砂の母親としての関心が急激に再燃したことです。若い世代が検索した際、現在のメディア出演がほぼゼロである事実に対し、「病気療養で引退したのでは」と早合点した推測がネット上に蓄積していったのです。