深夜2時、一人でプロテインをシェイクしながらスマホを開く。そこには、同じようにプロテインのダマと戦い、筋肉痛に悶える名無しの仲間たちがいる。なんJの筋トレスレは、単なる情報交換の場を超えて、現代の孤独を癒す「部室」のような役割を果たしている。
誰もが自分の成果を誇示し、マウンティングを取り合う現代のSNSに疲れ果てた人々が、匿名という仮面を被って集まる。そこには肩書きも年収もない。あるのは「今日ベンチプレス何キロ上がったか」というシンプルな事実だけだ。このフラットな関係性が、都会で一人暮らしを送る若者たちの精神的な支えになっている。