チューバッカの人生を語る上で欠かせないのが、生涯の相棒であるハン・ソロとの絆です。ふたりの出会いは、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』で鮮明に描かれました。
銀河帝国の圧政下、惑星ミンバンの泥沼に作られた地下牢で「飢えた野獣」として囚われていたチューバッカ。そこに反逆罪で投げ込まれたのが、若きハン・ソロでした。ソロがウーキー語を話せたことからふたりは即座に共闘を決意し、脱獄に成功。奴隷の境遇から解放されたチューバッカは、ウーキー族の神聖な掟である「生命の負債(ライフ・デット)」に従ってソロに忠誠を誓い、やがてその掟を超えた本物の兄弟以上の友情を結びました。
そんなチューバッカに関して、長年ファンの間で論争の的となってきたのが『エピソード4/新たなる希望』のラストシーンです。デス・スターを破壊したヤヴィンの戦いの叙勲式で、ルーク・スカイウォーカーとハン・ソロにはレイア姫から黄金の勲章が授与された一方、チューバッカだけが勲章をもらえなかった理由について、様々な憶測が飛び交いました。
当時、ジョージ・ルーカス監督は「ウーキー族は人間のような虚栄心やメダルを重視しない文化を持つため、同胞からの敬意こそが最大の報酬である」と説明していました。しかし、映画ファンからは長年「不公平だ」との声が根強く残っていました。
この歴史的な伏線は、42年の歳月を経て『エピソード9/スカイウォーカーの夜明け』で見事な回収を見せます。レイアの遺品となったハン・ソロの勲章を、マズ・カナタがチューバッカの手へと手渡す感動的なシーンが描かれ、長きにわたるファンの胸のつかえを温かく解きほぐしました。