京福バスを利用する旅行者や転入者が最も戸惑うのが、乗車券・決済システムにまつわるネット上の噂と現実の乖離です。
インターネット上の掲示板やSNSでは「福井駅発のバスならSuicaやICOCAがどこでも使える」といった誤情報が散見されます。しかし、現時点で一般生活路線の車両すべてに全国交通系ICカードのタッチリーダーが整備されているわけではありません。一部の観光特急や高速バス、空港連絡バスではVisaなどのクレジットカードのタッチ決済やQRコード決済が導入されているものの、郊外へ走る一般路線では依然として整理券を取って現金で精算する方式が残っています。福井駅で「ICカードが使えなくて小銭がない」と降車時に慌てる観光客の姿は今なお後を絶ちません。
もうひとつの重要な盲点が、京福バス時刻表通りの運行を期待しすぎることによるトラブルです。特に冬期の積雪時や、観光ハイシーズンにおける福井駅周辺・観光地周辺の道路渋滞時には、時刻表通りの運行が極めて難しくなります。
そこで必須となるのが、スマートフォンから利用できる京福バスリアルタイム運行状況の確認システムです。京福バスではGTFS(標準的なバス情報フォーマット)オープンデータ化を進めており、Googleマップや乗換案内アプリ、公式バスロケーションシステム上で「今、バスがどこを走っているか」「何分遅延しているか」が可視化されています。紙の時刻表だけを見て停留所で立ち尽くすのではなく、接近情報をデジタルで捉えることがスムーズな移動の絶対条件です。