これまで数々の日本を代表する名優たちが、このシリーズの極道や警察官、あるいは街の権力者として名を連ねてきた。彼らがこの過激でバイオレントな世界観に惹かれる理由は何か。それは、地上波のテレビドラマやコンプライアンスが厳格化した現代の邦画では描ききれない、「人間のドロドロとした本質」を表現できる稀有なキャンバスがここにあるからだ。
悪辣非道な悪役、あるいは悲哀に満ちた男の生き様。表現の規制線が引き直され続ける現代において、『龍が如く』スタジオが提示する脚本は、役者たちの表現欲求を刺激してやまない。泥臭く、しかしどこか美学を持つキャラクターを演じることは、彼らにとってキャリアの原点回帰とも言える挑戦なのだ。