八代市坂本町の名湯として長年愛されてきた「坂本温泉センター クレオン」の現在の状況について、結論からお伝えすると、現地施設は営業再開に向けた再建プロセスの途上にあります。かつて営業していた既存の建物は、2020年7月の球磨川氾濫時に1階部分が完全に水没するなど甚大な被害を受け、安全面および耐震・衛生基準の観点から大規模な復旧工事と建て替えの検討が進められてきました。
八代市が策定した「八代市坂本地区復興まちづくり計画」や関連資料によると、坂本温泉センタークレオンが位置するエリアは、球磨川流域の治水対策(河道掘削や引堤、宅地嵩上げなど)と連動した集団移転・拠点再整備の対象区域に含まれています。このため、単に被災した建物を修繕して再開するのではなく、将来的な水害リスクを低減させた高台への移転や嵩上げを伴う拠点施設としての建て替えが進められています。
八代市坂本温泉の復旧状況は、道路インフラ(国道219号)の復旧や球磨川の堤防強化工事の進捗と密接に連動しています。現地では重機による基盤整備が着実に進んでおり、地域のシンボルである温泉機能の復活に向けて、行政・地元振興会・関係機関による調整が続けられています。