現在における内親王のお姿を語る上で欠かせないのが、生活拠点である「秋篠宮邸分室(旧御仮寓所)」での一人暮らしと、比類なき公務への献身です。2023年、秋篠宮邸の改修終了後も本邸へ移らず、私室部分として分室に残られた選択は、当時にわかに「ご家族との不和ではないか」と取り沙汰されました。
しかし、長年秋篠宮家を取材する皇室ジャーナリストは、その本質をまったく別の次元で読み解いています。「成人の皇族として、仕事とプライベートを明確に区別し、過度な干渉を避けて精神的自立を保つための選択であった」という指摘です。公の場で佳子さまが見せる表情は常に凛としており、全日本ろうあ連盟の非常勤嘱託職員としての勤務(週3日程度の事務や手話関連業務)にも実直に取り組まれています。
公務の現場に立ち会った地方自治体関係者の一人は、次のように証言しています。「手話でのスピーチはもちろんのこと、視察先で車椅子の方や子どもたちに目線を合わせる際の腰の低さ、事前に膨大な資料を読み込まれていなければ出ない的確なご質問に、職員一同が圧倒されました」。自立した一個の人間として足場を固め、公私の境界線をしっかりと引く姿勢こそが、揺るぎない信頼の礎となっています。