自力での処置に不安がある高級品や、明らかにクリーニング側の過失による重大な変色については、クリーニング色移り弁償の請求を視野に入れる必要があります。この際、業界の統一ルールとして機能しているのが、全日本クリーニング生活衛生同業組合連合会(全ク連)や消費者庁が策定に関与している「クリーニング事故賠償基準」です。
クリーニングにおけるクリーニング色移り責任問題は、主に以下の3者のどこに原因があるかによって賠償の可否が決まります。
クリーニング弁償相場と経緯を紐解くと、賠償額は「購入時の定価そのまま」が支払われるわけではありません。基準では、衣類の品目ごとに「平均耐用年数(例:スーツで3年、ワイシャツで1〜2年、コートで3〜5年)」が定められており、購入からの経過月数に応じた「残存割合(減価償却)」を掛け合わせて算出されます。
例えば、購入から1年未満のスーツ(耐用年数3年)であれば購入価格の約70〜80%、耐用年数を大幅に過ぎた衣服であっても下限保証として通常10〜20%程度の賠償額が支払われるのが一般的な相場です。レシートを紛失している場合でも、購入時期や販売店の裏付け情報から推定算定されるケースが多くなっています。