おしりの穴周辺が痒くなる疾患の総称を「肛門掻痒症(こうもんそうようしょう)」と呼びます。これには痔核や切れ痔に伴うもの、下着の摩擦やアレルギーによる接触皮膚炎など多種多様な原因が含まれます。
一般的な肛門掻痒症と、真菌が原因である肛門カンジダ症には明確な症状の違いが存在します。
- 一般的な肛門掻痒症:皮膚の乾燥や物理的刺激が主因。皮膚が白っぽく硬くなったり(苔癬化)、赤みが点在したりする。痒み止めや保湿で一時的に軽快することが多い。
- 肛門カンジダ症:肛門を中心に境界が比較的くっきりとした「真っ赤な紅斑(ただれ)」が広がる。紅斑の周囲に小さな膿疱(水ぶくれのようなもの)や、皮膚が薄く剥がれる「落屑(らくせつ)」、白っぽいカスが付着するのが特徴。
特に「皮膚がジュクジュクして皮がめくれている」「白っぽい膜やカスのようなものが付着している」という兆候があれば、カンジダ症を強く疑うべきサインです。