1990年代、三谷幸喜氏がフジテレビで放映した連続ドラマ群は、シチュエーション・コメディ(シットコム)の手法を日本のテレビ界に持ち込んだ革新作ばかりでした。
1995年放送の『王様のレストラン』(主演:松本幸四郎/現・松本白鸚)は、倒産寸前のフレンチレストランを舞台に繰り広げられる群像劇で、平均17.1%、最終回20.4%を記録。洗練された会話と心温まるドラマ性で、現在も名作ランキング上位の常連です。
一方で、1997年放送の『総理と呼ばないで』(主演:田村正和)は、架空の不人気内閣を描く意欲作だったものの、平均14.4%と当時のフジテレビ看板枠としてはやや苦戦。視聴者になじみの薄い政治パロディ設定や、登場人物に固有の名前を付けない実験的な作風が、大衆受けの面でハードルとなったと分析されています。