提供される「一杯」の質も劇的な変化を遂げている。かつて単一のラガービールが主流だった現場に、豊かな香りや味わいの個性を愉しむクラフトビールの波が押し寄せた。かつてビールを単なる清涼飲料から奥深い文化へと昇華させ、「麦芽の芸術」と称えた伝説のマイケル・ジャクソン(ビール評論家)の情熱と美学が、今や日本の屋上テラスにも深く浸透している。
大手メーカーの動きも素早い。アサヒビール株式会社をはじめとするメジャーブルワリーは、屋外の開放的な環境に最適なプレミアムビールや限定醸造タップを精力的に投入。フルーティーなIPAから濃厚なスタウト、ペールエールまで、個性豊かなタップが勢揃いする様はまさに圧巻だ。多様なスタイルを飲み比べる贅沢は、通なビールファンをも唸らせている。