正しい筆順を覚えることは、単にテストで正解を出すためだけではない。字を綺麗に書くための最短ルートでもある。
書道教育や漢字研究で知られる江守賢治氏の指導法でも説かれている通り、書き順は文字の形を美しく整えるために長年かけて洗練されてきた合理的なプロセスだ。1画目の「ノ」を適切な角度で払うことで、字全体の中心軸がビシッと決まる。その後に左点、臥鉤、右点と順を追うことで、文字の中に均等な余白が生まれ、引き締まった美文字に仕上がる。
このように、学校での国語教育・書道の現場でも、正しい筆順と文字のバランス美は不可分な関係として教え込まれている。