業界紙や金融ニュースで日々配信される市況報道において、指標となるのが木材価格指数である。指数のグラフは現在の相場環境を明確に映し出すが、現場の取材で見えてくるのは数字だけでは捉えきれないサプライチェーンの歪みと課題だ。
需要が急増する一方で、それを運ぶ木材流通業の現場は物流の人手不足や運送コスト上昇に直面している。山元から市場へ、そして加工場から施工現場へと木材を運ぶトラックの手配は厳しさを増しており、単に木材を伐採するだけでは都市に届かないというボトルネックが存在する。単なる価格の変動だけでなく、流通網全体の円滑な維持が相場安定の鍵を握る。