八村選手のW杯欠場からその後の発言に至るまで、SNSやネット掲示板、大手ポータルサイトのコメント欄では激しい意見の対立が続いてきました。
ネット上の主な批判的意見としては、「国を背負う代表としての自覚が足りない」「他の選手が泥臭く掴み取った五輪の切符に、後から乗っかるのは不公平だ」「協会の悪口をメディアでぶちまけるのはプロとして未熟」といった、感情論や集団規範を重んじる声が目立ちました。特に昭和・平成的な「代表名誉至上主義」の価値観を持つ層からは、個人のキャリアを優先する態度が利己的に映ったようです。
一方で、NBAを日常的に追っている熱心なバスケファンや現役アスリート層からは、圧倒的な擁護論が寄せられました。「世界で最も過酷なNBAで70億円プレイヤーになることが、日本バスケ界にとってどれほど偉大なことか」「怪我をすれば誰も責任を取ってくれない以上、キャリア優先は当然の権利」「JBAの体質を命がけで告発してくれた」という意見です。
現場を取材するメディア関係者の間でも、「八村選手が世界基準を日本に持ち込もうとする過程で生じた軋轢」と捉える見方が大勢を占めています。閉鎖的になりがちな国内スポーツ組織と、グローバルなメガビジネスの世界で生きる個人の間で生じる摩擦は、不可避の衝突だったと言えるでしょう。