彼に冠された異名、それこそが「秒殺の皇帝」である。
どんな強敵が相手であっても、バトル開始からわずか1分以内に勝敗を決する。その戦闘スタイルは容赦がなく、冷徹そのものだった。祖父である海道義光の手によって徹底的な英才教育を施されたジンは、感情を一切挟まず、ミリ単位の無駄もない最適な操作を機械のように繰り返す。
彼にとって小型ロボット「LBX」の戦闘は、勝利という結果を出力するための単純な計算作業に過ぎなかった。他の子供たちが仲間との絆やバトルの熱狂を楽しむ中で、ジンだけは薄暗い孤独の影を背負い、静かにフィールドを見下ろしていたのだ。