ネット上でしばしば話題にのぼる「パクチーの根っこを使った再生栽培(リボーンベジタブル)」。水につけておくだけで無限にパクチーが収穫できるという噂がありますが、園芸・農業の現場視点で見ると注意すべき現実があります。
水耕栽培で水につけておくと、数日で中央から小さな新芽(葉)が出てくることは事実です。しかし、市販の切り落とされた根から再び太い根が育ったり、旺盛に葉を何回も収穫できるほど成長することは稀です。水だけでは栄養が枯渇し、根腐れを起こして異臭を放つリスクが高いため、本格的に葉を育てたい場合は種から土で育てるのが最も合理的です。再生栽培は「ちょっとした緑の観賞用」程度に捉えておくのが失敗しないコツといえます。
また、「そもそも根付きのパクチーはどこで売ってるのか」という疑問ですが、一般的なスーパーでは葉の傷みを防ぐために根が切り落とされているケースが目立ちます。確実に根付きを入手したい場合は、アジア食材専門店、農産物直売所(道の駅やJA直売所)、あるいは業務スーパーや大手ネット通販の生鮮コーナーを探すのが近道です。