家賃相場の上昇が続く首都圏において、このエリアは今なお堅実な水準を維持している。国土交通省の地価公示や近隣の不動産業界が示すデータを見ても、横浜駅徒歩圏のタワーマンション群や西口周辺と比べ、ワンルームからファミリー向け物件まで賃料設定は一段から二段ほど手頃だ。築年数にこだわらなければ、単身者向けで6万円台から掘り出し物の物件が見つかることも珍しくない。
治安面の実態はどうだろうか。現地で長年暮らす60代の自営業男性に取材すると、実直な答えが返ってきた。「駅前を通る大通りから一本入れば、昔ながらの住宅地が広がっている。街灯も整備されていて深夜でも女性の一人歩きを普通に見かけるし、大きな事件の話も聞かないね。ただ、道が入り組んでいる場所があるから、夜間は明るいメインストリートを選ぶのが基本だよ」。街灯のLED化や地域住民による見守り活動が機能しており、ファミリー層にも選ばれる確かな安心感が根づいている。