館内の飲食店エリアへ足を踏み入れると、昼前にもかかわらず食欲を刺激する香ばしい磯の香りが立ち込める。ここで絶対に外せないのが、朝獲れのしらすを惜しげもなく盛り付けた丼だ。透き通った生しらすのほのかな苦みと豊かな甘み、釜揚げしらすのふんわりとした塩気のコントラストは、一度体験すると忘れられない衝撃を残す。
だが、知る人ぞ知る真の穴場グルメは生しらす丼だけではない。地元仲買人が手がける数量限定の「遠州灘地魚フライ定食」や、水揚げ状況次第で店頭に並ぶ太刀魚・金目鯛の煮付けは、開店からわずか30分で完売することも珍しくない隠れた名物。出汁の効いたあら汁を一口すすれば、遠州の海の豊かさが胃袋へと染み渡っていく。