「なぜ、会津の山間にガンダムが立っているのか?」――初めて訪れた旅行者が例外なく抱くこの疑問の答えは、2007年に結ばれた磐梯町と株式会社バンダイの「交流協定」に端を発します。
地名である「磐梯(ばんだい)」と、玩具メーカー「BANDAI」の社名(中国の古典『六韜』に登場する「万代不易(ばんだいふえき=永遠に変わらないこと)」に由来)。この奇跡的な音の一致に着目した町側の熱意あるアプローチを契機に、災害時における相互支援や地域活性化を目的とした連携協定が締結されました。そして2010年、道の駅ばんだい館内にオフィシャル協賛による「バンダイ・ガンプラコーナー」が正式オープンしたのです。
館内には迫力ある1/12スケールの「RX-78-2 ガンダム」や「ユニコーンガンダム2号機 バンシィ・ノルン」などの立像が常設展示され、訪れる人々を圧倒します。当時の協定調印式で語られた「名前のご縁を、世代を超えて愛される息の長い地域文化へ」という両者の意図通り、単なる一過性のタイアップ企画に終わらず、20年近くにわたり地域と巨大エンタメ企業が共生する極めて稀有なモデルケースへと昇華しました。