SNS上では「マイネームイズ=完全な誤り・死語」のように極論化されがちですが、これには大きな語弊があります。「My name is」は決して間違いでも死語でもなく、適切な文脈(コンテクスト)が存在するという点が最大の盲点です。
実際に、以下のような特定のシチュエーションにおいては「My name is」の使用が極めて自然、あるいは推奨されます。
- 数百人規模のセミナーや学会での登壇:「Good morning, everyone. My name is Taro Yamada from XYZ Corporation.」のように、壇上から不特定多数に向けて自己の身元を公式に宣言するケース。
- 子どもが大人に対して名乗る場面:英語圏の幼稚園や小学校低学年で、名前を明瞭に伝える教育段階。
- 電話やインタビューで名前のスペルや発音を念押しする場面:「My first name is Taro, spelled T-A-R-O.」のように、「名前そのもの」に焦点を当てる文脈。
- カルチャー・エンタメ表現:ヒップホップの名曲(エミネムの『My Name Is』等)や、スパイ映画の決め台詞(「The name's Bond, James Bond.」)のようなキャッチーな様式美。
つまり、問題なのはフレーズ自体ではなく、「1対1の対面コミュニケーションで過剰に使ってしまうTPOの不一致」にあります。