1914年に建築家・辰野金吾の手によって誕生した赤レンガ駅舎。2012年の保存・復原工事を経て、現在もその神々しい姿は色あせない。それどころか、最新の維持管理技術によって、その保存状態は過去最高レベルに保たれている。
建物の地下深くに組み込まれた免震構造には、AIを活用した構造モニタリングシステムが常時作動中だ。日常的な微振動や小さな地震のデータをリアルタイムで解析し、建物全体の歪みや経年劣化の兆候を即座に検知する。歴史ある意匠を崩すことなく、大地震への備えを万全にする。クラシックな外観の内側には、先進の防災テクノロジーが静かに息づいている。