本誌が独自に実施した大規模アンケートおよびネット上の言及度分析から判明したのは、かつての「単に嫌われている芸人」と、現在の「急激に好感度を落とした芸人」との決定的な構造の違いだ。以前なら、強烈な毒舌や粗暴なリアクションが嫌悪感の主な理由であった。だが、今回の独自集計で浮き彫りになったのは、むしろ「普段は好感度タレントとして扱われている人物の不意の落差」に対する視聴者の厳しい眼差しである。
キー局の編成担当者はこう証言する。「従来の好感度タレント調査では上位に入るような“好感度優等生”が、いざ情報番組やトーク番組で不用意なコメントを発した瞬間、一気に『嫌い』の票が集まる現象が増えている。特に配信サービス『TVer』での見逃し配信が普及し、特定のシーンが切り抜かれてSNSで拡散される時代において、失言のダメージは従来の数倍に跳ね上がる」。好感度が高かったからこそ、そのギャップが失望へと変わり、急速なアンチ化を招くのだ。