2000年代初頭、日本の小学生を熱狂の渦に巻き込んだ代表格が『爆転シュート ベイブレード』だ。伝統的なベーゴマにパーツカスタマイズと専用シューターという近未来的ギミックを組み込み、男児向けバトルホビーの概念を根底から覆した。
テレビ東京系列で放送されたアニメーションとの連動は、メディアミックス戦略の成功例として今なお語り継がれる。放課後になると、公園のベンチや駄菓子屋の店頭に「ベイスタジアム」が置かれ、カスタマイズしたパーツの強さを競い合う子どもたちの叫び声が響き渡った。この大ヒットを支え、後に合併を経て業界を牽引することになる株式会社タカラトミーの技術革新は、ギアと物理法則を駆使した競技性として最新シリーズへ脈々と引き継がれている。