幅762ミリの記憶!消えた軽便鉄道の知られざる遺産と走る奇跡

幅762ミリの記憶!消えた軽便鉄道の知られざる遺産と走る奇跡

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車両が走らなくなった廃線跡もまた、独自の魅力を放ち始めている。経済産業省が認定する近代化産業遺産には、長野県の旧木曽森林鉄道の遺構群や、静岡県の旧遠州鉄道奥山線のトンネル群など、数多くの軽便鉄道関連施設が含まれている。

近年では、これらの遺構を単に保存するだけでなく、ウォーキングトレイルやサイクルロードとして再整備する動きが全国に広がった。木漏れ日の中に残る赤レンガの橋脚、苔むした切通し、ひっそりと佇む木造の旧駅舎。自然と人工構造物が長い年月をかけて調和した空間は、産業観光やエコツーリズムの新たな目的地として若年層やインバウンド旅行者からも熱い注目を浴びている。

産業を支え終えた鉄路の遺構が、今度は地域に人を呼び込む観光資源へと姿を変え、新たな価値を創出し続けているのだ。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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